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一般のみなさまへ

質問治療
Q16.生殖補助医療の治療成績はどの程度なのですか?

回答

 日本産科婦人科学会の調査によると、生殖補助医療を用いた治療は、2010年には全国で552施設、242,161治療周期が行われました。このうち生産分娩にまで至った治療周期は27,682周期(11.4%)でした。

 新鮮胚治療周期と凍結融解卵・胚治療周期の治療に分けると、新鮮胚治療周期で生産分娩にまで至った治療周期は6.0%(9,471/158,391)、凍結融解卵・胚周期治療で21.7%(18,211/83,779)でありました。新鮮胚治療では難しい症例が多いことが推測されます。出生児数は28,945人であり、この数値は約36人に一人が生殖補助医療で出生していることになります。これは小学校の1教室に1人は生殖補助医療で出生した児がいることになります。
 2010年の治療成績について治療を受けた女性の年齢によって分け分析しました。治療成績の表現には、成績の分子、分母に用いられている項目が異なるので注意が必要です。図1には、治療開始周期あたりの生産率(児が生きて産まれる率)または妊娠率、胚移植周期あたりの妊娠率と妊娠周期あたりの流産率を記載しました。妊娠率・生産率は若い年齢では高く、年齢が高くなるにつれて低くなりました。治療あたりの生産率でみると、32歳ぐらいはではほぼ一定で、約20%の生産率がありますが、32歳より高齢になると徐々に下降し(約1%/歳)、37歳からは下降率も急激(約2%/歳)となっています。39歳では治療開始周期あたりの生産率は10.2%ですが、40歳では7.7%、44歳で1.3%と40歳を超えると生殖補助医療での生児獲得もかなり厳しくなります。また、妊娠後の流産率をみると、31歳ぐらいまでは約16-18%で推移しますが、32歳から徐々に上昇し37歳ぐらいからは急激な上昇となります。39歳で30.4%、40歳で35.1%、43歳で55.2%となっています。
 このように生殖補助医療の治療成績は、年齢がその成績に大きく影響していることがわかります。生殖補助医療を受ける場合でも可能ならばより若い時期に受けることが大切になります。

図1.2010年生殖補助医療の治療成績(年齢別)
図1.2010年生殖補助医療の治療成績(年齢別)

ET:胚移植
http://plaza.umin.ac.jp/~jsog-art/2010data.pdfより引用

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