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一般社団法人日本生殖医学会

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ホーム > 一般のみなさまへ:生殖医療Q&A(旧 不妊症Q&A) > Q3. 不妊症の人はどのくらいいるのですか?

一般のみなさまへ

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Q3. 不妊症の人はどのくらいいるのですか?

回答

 「子どもを持ちたい」と思いつつ、なかなか妊娠しないカップルは、10組に1組とも、5組に1組とも言われています。たとえば、世界中の過去の調査を2007年にまとめた報告では、不妊症の比率は、調査された時代や国により1.3%から26.4%に分布し、全体では約9%と推定しています。

 「妊娠しやすさ」は、女性の年齢により大きく変化します。一般に、もっとも女性が妊娠しやすい年齢は、20歳前後とされています。しかし、年齢が上がり、特に30歳代後半になると、年ごとに妊娠し難くなります。したがって、「子どもをもちたい」と思っても、なかなか妊娠しないカップル、つまり不妊症の人は、年齢が上がると共にその割合が急速に上昇してくるのです。そして、女性の年齢が45歳を過ぎると、たとえ排卵や生理があっても、赤ちゃんとなって生まれてくる可能性のある卵子はできなくなってしまうために、妊娠の可能性もほとんどなくなります。

 わが国では、2016年に、女性の平均初婚年齢が29.4歳となり、第一子出生時の母の平均年齢は30.7歳となりました。約30年前の1985年には、これらの数字はそれぞれ25.5歳と26.7歳でしたから、「子どもを持ちたい」と思いつつ、なかなか妊娠しないカップルの割合は、最近になって当然上昇しているものと思われます。実際、不妊治療の中でも、体外受精などの生殖補助医療を受けるカップルは、毎年著しく増加しており、2017年には日本で生まれるこどもたちの18人に一人は、生殖補助医療によるこどもたちです。

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