Takashi Umehara Ph.D
広島大学大学院統合生命科学研究科 准教授
学術担当幹事

生命とは何か、その始まりを知りたいという思いから、生殖を研究テーマに選びました。一つの受精卵から新しい命が生まれるという現象には、生命の本質が凝縮されています。卵子や精巣、胚で起こる変化を分子・細胞レベルで理解することは、不妊や加齢の克服のみならず、「命はどのように始まり、受け継がれていくのか」を解き明かすことにつながります。
私は基礎研究者ですが、生殖医療の現場では、医師の皆さんが“命の誕生”の最前線で患者さんと向き合っており、その姿には深い敬意を抱いています。日本生殖医学会は、生殖医がPhysician Scientistとして、臨床と研究の両輪を歩むことを支える素晴らしい学会だと感じています。「生殖」の営みを支える仕組みを明らかにすることで、未来の生殖医療に貢献できると考えています。医療と研究が互いに支え合いながら、「命の起点を探る学問」としての生殖医学が、これからも発展していくことを願っています。