Dr. Isao Tamura
山口大学大学院医学系研究科産科婦人科学講座 講師
副幹事長

私は、後期研修修了時点では、不妊治療や生殖内分泌学にあまり興味はありませんでした。しかし、大学院で与えられた研究テーマが「着床における子宮内膜の機能解析」であり、そこから子宮内膜という興味深い臓器に魅せられてしまい、生殖医療・生殖内分泌学研究にどっぷりつかることになりました。研究だけでなく、不妊治療においては目の前におられる難治性不妊症の患者様がうまく妊娠された場合は、自分のことのように毎回喜びを感じます。我々が提供しているのは高度な生殖医療だけではなく、患者様のつらいきもちによりそう包括的な医療だと思っています。
生殖医療といったのはまさに生命の誕生にかかわる神秘の医療です。それと同時に、未だ明らかにされていない病態のために、苦しんでいる患者様もおられるのも事実であります。それを臨床・基礎研究を行いながら明らかにするのも我々の使命だと思っております。ぜひ皆さんの手で日本の生殖医療・生殖研究をさらに前へすすめてみませんか?