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一般社団法人日本生殖医学会

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理事長ご挨拶

理事長就任のご挨拶

令和8年6月12日
一般社団法人日本生殖医学会
第18代理事長 岩瀬  明

この度、歴史と伝統ある日本生殖医学会の理事長を拝命し、大変光栄に存じますとともに、その重責に身の引き締まる思いでおります。本会の理念のもと、生殖医学のさらなる発展と、国民に対する安全で質の高い医療の提供に向けて、全力を尽くす所存です。会員の皆様のご支援とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

近年においても生殖医学とそれを取り巻く環境は絶えず変化しています。生殖補助医療技術の進歩、遺伝学的検査の発展、卵子凍結保存に対する社会的関心の高まりなどが挙げられますが、2022年の生殖補助医療の保険診療化以降、生殖医療は高度かつ身近な医療として、社会により広く認知されるようになりました。一方で、倫理的課題や社会的合意形成、医療経済的側面、医療アクセスの均てん化など、多くの課題にも直面しています。本会には、科学的根拠に基づきながら、社会と真摯に向き合い、生殖医療のあるべき姿を示していく役割が求められていると考えています。

本会の重要な事業として、診療ガイドラインの作成、学術雑誌 Reproductive Medicine and Biology(RMB)の発展、専門医育成、そして学術講演会の開催があります。

まずはじめに、生殖医療ガイドラインは、2021年に初版、2025年に改訂版が発刊され、生殖医療における標準的診療の普及と医療の質向上に大きく貢献してきました。一方で、生殖医療の分野では多くの先進医療が進行しており、新しい技術や知見も日々生み出されています。このような状況を踏まえ、最新の科学的根拠を適切に反映しながら、適切なタイミングでの改訂と内容のさらなる充実に努めていきたいと考えています。

次に、RMB誌は本会の学術活動を世界に発信する重要な媒体です。今後は、生殖医学領域における基礎医学、臨床医学に加え、社会医学的研究も包括的にカバーする、網羅的な生殖医学学術雑誌としてさらなる発展を目指したいと考えています。生殖医学は医療技術のみならず、社会制度、倫理、患者支援など多面的な課題を含む領域であり、それらを広く議論できる学術基盤の整備が重要であると考えています。RMB誌が安定したインパクトファクターを獲得できていることは、本会の学術活動の大きな強みの一つです。

3つ目の専門医育成については、生殖医療を取り巻く環境変化に対応しながら、質の高い医療を継続的に提供できる人材育成を推進したいと考えています。特に、生殖医療において連携が不可欠である男性不妊診療と女性不妊診療を包括的にカバーできる制度を目指し、日本専門医機構におけるサブスペシャルティ専門医認定取得を進めてまいります。

最後、学術講演会は本会の学術的活力を支える極めて重要な場であり、最新の研究成果や臨床経験を共有し、多職種・多領域の会員が活発に議論を行うことで、新たな研究や診療の発展につながることを期待しています。毎年、学術講演会会長の個性と独創性により学術性と国際性を兼ね備えた魅力ある学術講演会が開催されていますが、今後も継続して参ります。

そして、これら4つの重要事業を横断的に支える活動として、Special Interest Group(SIG)活動およびPhysician Scientist育成事業をさらに発展させたいと考えています。SIGは、各専門領域の会員が結集し、新たな研究テーマや診療課題を創出しており、本会の強みとなりつつあります。また、Physician Scientist育成事業を通じて、研究マインドを持ち、論文執筆・査読、ガイドライン作成、臨床研究推進などを担う次世代人材の育成に努めてまいります。

さらに、今後の本会における大きな課題の一つが国際化であると考えています。科学の進歩には国際連携が益々重要となる時代に突入しています。国際共同研究への積極的な参画を目指し、特に若手研究者・若手医師が海外学会へ参加しやすい環境を整備し、国際交流を推進する新たな取り組みを進めていきたいと考えています。世界との交流を通じて、日本の生殖医学の発展と国際的プレゼンス向上につなげていきたいと思います。

私は、活気にあふれ、学術性と国際性を兼ね備えた魅力ある日本生殖医学会を目指して、全力を尽くす覚悟です。会員の皆様とともに、本会のさらなる発展に取り組んでまいりたいと思います。今後とも、ご支援、ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

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